終焉


僕は今、生まれて初めてのことをしようとしている。



そう、「〇休みのしゅくだい」を諦めるという行為だ。



僕は生まれてこのかた、小学校でも中学校でもそして高校一年のときも、「〇休みのしゅくだい」は、必ず全てやりきっていた。


しかし、今回、いつも以上にやったが、終わらすことはできなかった。
僕の目の前の山はあまりにも大きすぎた。
今までの比じゃなかった。




そして僕は悟った。
「こんなもん『今の』俺には到底敵う相手ではない。だから全部はできない。」と。


今までは何でも気合いと真面目さだけでやってこれたが、ここからは要領のよさが鍵なのだと。自分に必要な物を選びとる能力が必要なのだと。





…今さら春休みの宿題は終わらない。






これからはもう少し不真面目に生きよう。

今までの、言われるがままにやってきた、真面目過ぎる自分と決別して。